住宅ローンの借入で失敗しないためのポイント

こんにちは。無垢スタイルの不動産「ムクエステート」の猪俣です。

住宅ローンには特徴があり、商品の選択を誤ると返済額が大幅に増えることもあります。
また、住宅ローン自体を借り過ぎてしまって、後悔する人もいます。

今回は住宅ローンを借りすぎないためのポイントをご案内いたします。

1. 住宅ローンで困ってしまう人はこんな人

① 頭金を払い過ぎでしまった

住宅ローンの審査を考えて、頭金を多めに設定して頭金を用意するために貯金をほとんど使ってしまった。

頭金多く支払っておけば月々の返済額を減らすことができます。
ですが最近では頭金を入れなくても、多くの銀行で住宅ローンを利用することが可能です。
急な出費のときに貯金がないのは心細いので、そんな時のために多少の蓄えは残して置いたほうが良いでしょう。

逆に頭金が少なすぎたために、住宅ローンの月々の支払い額が多くなって後悔する人もいます。
後々返済が苦しくて後悔しないように、住宅ローンの頭金の金額は慎重に設定しましょう。

②月々の返済額が多くなり過ぎた

借入可能金額が自分の返済できる金額と勘違いしてしまった。

返済負担率が年収の40%以上だと、その他の費用にお金が回せなくなり生活はかなり苦しくなります。

また、中には頑張って繰り上げ返済をした結果、生活を圧迫してしまうケースもあります。

繰り上げ返済自体は決して間違ったことではありませんが無理をして繰り上げ返済で返済期間を短くした結果、急を要するときに対応できず、生活が苦しくなるのでは本末転倒です。
月々の返済額を高めに設定したり、繰り上げ返済でできるだけはやく全額返済することにこだわるよりも、自分のライフスタイルにあった無理のない返済を心がけましょう。

③出産のことを考えていなかった

元々共働きで子供もいなかったので、月々の返済も計画的にできていたが、子供ができて退社することになり収入が減り返済が厳しい。

文部科学省の平成28年度「子どもの学習費調査」では、幼稚園(3歳)から高校3年生までの15年間をすべて公立に進学した場合、子供が1人なら年間36~118万円程度、2人の場合は72~236万円程の出費になるとしています。

出産を機に退職して育児に専念することで家計が苦しくなるのは、どこの家庭も経験することです。
家計が住宅ローンで苦しくならないように、生活費を見直すことも大切です。

④予想外の出費が増えた

意外と多いのが、住宅設備の改修費や知人の結婚式などの想定外の出費が続き、家計が苦しくなるケースです。

また築10年を超えたあたりからかかるリフォーム代は場所にもよりますが、たとえばトイレのリフォームであれば、20万円~50万円程かかります。

予想外の出費は年を取るごとに増えると言われていますので、ある程度の貯金があれば心強いですね。
そのためにも、頭金で貯金のほとんどを出費してしまったり、無計画にお金を使ったりせず、日頃から貯蓄を意識することが大切です。

2. 住宅ローンについてちゃんと知りましょう

①市場金利と変動する変動金利型

市場金利に連動して住宅ローン金利も変動し、支払う金額が高くなったり低くなったりします。
いつ金利上昇が始まるかは予測できませんから、変動金利型の住宅ローンにはそれだけのリスクがあるとを認識しておきましょう。

金利は半年ごとに見直され、固定金利型より金利が少なめなのがメリットですが、住宅ローン返済額の見直しは通常5年ごとのため、金利上昇局面では金利の変化に気付きにくいのが難点です。

最悪の場合は、ほとんど元本が減らず、金利ばかり支払う状況もあり得ます。
実際のところそこまでの金利上昇は考えにくく、繰り上げ返済をする余裕のある人や金利変動に応じて自分で対処ができる人なら変動金利型を選んでも良いでしょう。

②金利が一定の全期間固定金利型

借りている間金利が常に一定なので、将来の資金繰りを計画が立てやすく、金利上昇した場合は金利上昇による返済額が増える心配がありません。
その反面、固定金利型の金利は変動金利型より少し高めで、繰り上げ返済手数料も高くなっています。

③一定の期間金利を固定できる固定金利選択型

選択型固定金利とは、期間(3年5年10年20年など)を決めて、一定期間の金利を固定できる住宅ローンです。
期間終了後は再度金利を選択することができ、もう一度10年固定を選んでも良いですし、変動金利に変えこともできます。
金利は変動型と全期間固定型の間くらいで、期間が長くなればなるほど高くなります。

メリットは、最初の数年間は固定金利でも金利が低く、変動型と全期間固定型の良いとこ取りができることです。
デメリットは、期間終了後固定金利の選択期間が終了すると、金利の優遇幅が小さくなり金利は上がります。
また、金利が上昇している時は返済額の上限がないので、返済額が大幅に増える可能性があります。

以上の事からわかるように、計画段階でしっかり住宅ローンについて理解し、将来的なライフスタイルをしっかり見据えるだけで住宅ローンでの失敗を回避することができます。

住宅を検討する際は、できるだけ早いタイミングで無理のない資金計画を専門家と一緒に考えることが大事になります。

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