「争族」にならないための不動産相続のポイント③

こんにちは、
無垢スタイル建築設計の不動産「ムクエステート」の猪俣です。
前回のブログに続き「争族」にならないための不動産相続のポイントをご案内いたします。

兄弟で土地を相続した時に揉めないようにするには

土地や建物など不動産は高額になるため、なんとなく相続してしまうと後々兄弟間で揉めごとに発展する場合もあります。
相続後も良好な関係を続けられるように、しっかり準備をして揉めごとにならないようにしましょう。

1. 遺産分割協議書を作成する

遺産分割協議書とは被相続人の財産を誰にどれくらい相続するのかを一覧にしたものです。
遺産分割協議書は相続人全員の同意を得て作成するため、その証拠として全員分の署名・実印が必要になり、すべての相続人が1通ずつ持ちます。
遺産分割協議書は不動産を相続し登記変更をする際や預貯金を引き出す時に必要になるので、兄弟で相続する際は必ず作成しましょう。
遺産分割協議書は公的に認められた文書なので、例えば兄弟が他界しその配偶者が当時の相続に不満を言っても、遺産分割協議書を見せることで本人が認めたことや相続の詳細な内訳を見せて説明することができます。

2. 不動産売却時に掛かった費用は記録しておく

家の売却額を兄弟間で分割する方法を取った場合、まずは家を売却する必要があります。
便宜上家を売却する際は誰かが代表して家を売却すると思いますが、その際に発生した費用は売却額から差し引きましょう。

家を売却する際の費用は不動産会社の仲介手数料や、名義を変更する登録免許税などで数十万円にもなります。
代表者1人が支払えば「あの時◯◯万円支払った」となり、詳細を伝えず売却額から差し引けば「勝手に引いた」とトラブルの元になるでしょう。
そのようなトラブルを防ぐために、不動産会社に明細をもらったり、細かな金額でも記録しておくことをお勧めします。

3. 不動産の価格を把握しておく

不動産をどのように相続するのか話し合う時、不動産の価格が分からないと誰が相続するか、売却するのかなどの話しが進みませんので、話し合う前にあらかじめ不動産の価格を知ることが大切です。

不動産の価格を知る方法の一つとして、不動産鑑定士が行う不動産鑑定評価があります。
国家資格である不動産鑑定士が価格の根拠を明確にし、不動産の価格を出してくれますが、不動産鑑定士に依頼する場合は、相場で15~30万円程度の費用が発生するので、ある程度資金の用意が必要です。
「まだ相続は発生していないけど価格を知っておきたい」など不動産鑑定士には金額的に依頼するのが難しいという場合は、不動産会社に査定依頼をする方法もあります。
不動産鑑定士とは家をチェックする観点が多少違いますが、多くの不動産会社は無料で査定をしてくれます。

まとめ

土地や建物は高額なため、相続したいと思う人は多いでしょう。
残っているほかの資産が少ないほど不動産の相続は揉めやすくなります。
相続は面倒なことが多く、揉めてしまうと感情をぶつけ合うだけの話し合いになってしまうこともありますので、どの相続方法が自分たちににとって良いのかを普段から話し合っておきましょう。
そして「エンディングノート」と「遺言書」をしっかり残すことで「争族」は無くなります。

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